姫のような王子様

可愛くて小悪魔な彼





そう私が言うと女の子と目があった。


私がニコっと笑うとその子はこっちを睨んでるように見えた。



「え?」





私が思わず声に出すとその子はさっきの睨み顔とは全く違う笑顔で話しかけてきた。





「ちょっと話したいな。席開けていい?」




その子がそう言うと周りの男子はニコニコしながら承諾した。


それからその子に引っ張られて屋上に来た。





「ねぇ。やっぱ女に見える?」





「え?あなたが?」





「うん。」




「もちろん!すっごく可愛いよ^^」




私が笑顔で答えるとその子はフッと鼻で笑った。




「もし俺が男でも?」



男って言われても・・・・・・。可愛いし。




「いや!普通に可愛すぎるでしょ!」




私がそう言うとその子は目を一瞬見開いて下を向いちゃった。





「はっ。男でも可愛いとか言ってんじゃねーよ。」



その子の態度が急変した。



< 5 / 159 >

この作品をシェア

pagetop