姫のような王子様

ぎこちない。








朝家を出ようとしたらインターホンが鳴った。



誰だろう?


こんな朝から。



お姉ちゃんの彼氏かなぁーって思ってドアを開けたらそこには可愛い悴がいた。




「えぇ!?」





思わず大声を出してしまった。





お姉ちゃんが寝むそうな顔で目をこすりながらその声が聞こえたのかこっちに来た。





「んー?どしたの?」





なんか、お姉ちゃんに朝から一緒に行くなんてバレたら大変だ!!




またしばらく悴の事でいじられる!!!




私の本能がそう察知し、とっさに




「ううん。なんでもなーい。」




そう言うとお姉ちゃんは寝ぼけてるせいかあんまり詳しく聞いてこなかった。





「あ。そう。なら良かった。」








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