クールな王子様
「へぇ〜、そんなことがあったんだ。」
あれから、ひなちゃんに休み時間を使って白状させられ…
ただ今、放課後。
まだ、教室には生徒が数人いた。
なんでだ。
なんで、こんなつかれてる?!
顔の赤みがひきません。
てか!!今、思ったけど私、王子に何されてるんだよ!!
王子も何してんだぁああ!!!
「唯璃。」
「はぃ?」
ひなちゃんに呼ばれ、俯いていた顔を上げた。
「春…きたかもね?」
……、
いや、ひなちゃん。
ちょぉーっと、待とうか!!
何故、そうなる!?
「は?!!いや、ひなちゃん?!」
「え?私、そんならしくないこと言った?」
「うぇ?!い、や…」
そうじゃなくてね!?
確かにひなちゃんらしくはないんだけど!!
「いきなりなんで?!」
「そんなの「唯璃ちゃーんっ!!」
「ぉわ?!わ、私っ!?」
いきなり名前を呼ばれ、驚いて振り返った。
どうやら私に用事があるらしい。
誰だ?
「んしょっ!ひなちゃん、ごめん行ってくる〜。」
「うん。いってらっしゃい。」
席から、立ち上がって教室のドアの所まで向かった。