クールな王子様

「ク、クール王子ぃい?!」


「うるさい。」


すごい大きい声がでて、王子に怒られた。

「す、すみません。」


…怖っ!


「俺のこと知らない人初めて会った。」

「名前しか、聞いたことなかったし…。」


え、えぇ?!

こ、これが、あのクール王子?!


おいおいおい!!!


かっこいいけど!
かっこいいけどぉお?!


コレ、クールって言いますか?!!

「なぁ。」


「はいぃ?!」


王子にいきなり呼ばれ、意識をむけた。


「あんたおもしろい。名前は?」

ニヤッ


……え、いやまって。
今、ニヤッて!!!


王子、妖しい笑い方したよ!!
王子って笑わないんじゃ…?!


「おい。」


「か、神山唯璃ですけど……。」


こっえーー…。


「…ゆい、り…ね。退屈しなさそうだ…。」


そう王子は言うと、もう一度私にニヤッと笑った。


「よろしく。唯璃。」



…王子、
笑ってるんですけどぉおお?!


私、どうなるんですかっ!!!


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