初恋日記
この時はまだ誰も気付かなかったんだ。


これから回り出す歯車に。


悪戯な堕天使の決めた運命に………


雪だけが汚れを知らずに舞っている。


これから踏まれて己が汚れるとしらずに。



だから玲はいつも雪を切なげに見上げるんだ…


両思いなのに、前に進めない二人。


なかなか通じ合えない二人


交差する思いはまるでいつまでも降り積もらない初雪の様だった………。



< 57 / 90 >

この作品をシェア

pagetop