詩色-ウタイロ-


甘い時間引き裂くように鳴る着信音



君はあたしなんか見ないで鳴り続ける携帯に手を伸ばす



今まで何もなかったかのように携帯越しに相手としゃべる君



声を変えないで



態度を変えないで



そんな表情つくらないで



「友達と遊んでるよ」



穏やかな声で



そんな冷たいこと言わないで





分かっていても諦められないの



君が大好きだから



こんなズルくて汚い関係でもいいの



分かってるの



君は一人しか見ていないの



君のお姫様しか見ていないの



そんなこと分かってるの


< 10 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop