年上のイジワル彼氏



 ◇   ◆   ◇



  ベッドのに寝転がっている。


  なんで俺、弥生に優香のこと

  言わなかった?


  弥生は今もきっと

  中学のことを覚えている。


  今でもたまに、

  あんな風に誘ってくる。

  ゲームしよう、で済む日もあれば


  寂しいから家に来て、

  と言う日もある。


  自分が犯してしまった過ちは

  どうしようもないのだけれど、

  もしかしたら。


  もしかしたら、

  俺に彼女ができたと知ったら

  もう言わなくなったかもしれないのに。


  なんで言わなかったんだろう。

  言えなかったんだろう...



  喜びの片隅にある、

  小さな罪悪感。



  





  
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