傷だらけの僕等

警戒心

―翌朝―

俺が起きた時、彼女はよく眠っていた。
正直言ってあんまり眠れなかった。

今日は土曜日。
仕事は休み。
今日仕事が休みで本当に良かったと思う。


「さすがに…今日の朝は何か食べるだろ…。」


彼女の寝顔にそう呟いた。

彼女の額を触ってみると昨日よりは幾分マシだった。
まだ少し熱はあるみたいだったが、昨日ほどじゃない。
少しほっとする。


「眠っているときは…触っても大丈夫なんだな。」


起きているときは、とにかくちょっとでも触れると異常なほどにびくつかれる。
たとえ故意に触れたのではないにしても。
それにも何かわけがあるのだろうか?

まただ。
また彼女に対する疑問が生まれてくる。

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