傷だらけの僕等
一通り言い終わると、あいつは去っていった。


あたしはぺたりと地面にへたり込んだ。

力が入らない。

一気に闇へと引き戻される、そんな気分。


「帰らなきゃ…。」

咄嗟にそう思った。

帰りたかった。

先生の空間に。



あたしはふらふらと立ち上がってマンションに戻る。

あいつから貰った地図を握りしめながら。



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