傷だらけの僕等
キーンコーンカーンコーン…


「うおっ!!って俺、次授業だった!!」

「行ってこい。」


そう言って俺は真を送り出した。


ふぅ…と長いため息がこぼれた。


「この手で…守れるのか?」

そんな不安がよぎる。

「守る…なんて…。」



彼女を手放したくない。

守れることなら…

俺のこの手で守りたい。


そう思っていた。

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