傷だらけの僕等
「どうしてお前がここにいる!?」

「あなたに説明する必要はありません。」


先生は冷たく言い放った。


「理沙子、これ着な。」

そう言って上着をかけてくれた。

「しっかし、下はそれじゃまずいな。」


先生はあいつの視線なんて何も気にしていないようだった。


「お前…!!」

あいつが先生に殴りかかろうとした…その時だった。



パシッ……



あいつの腕を掴む先生がいた。


「なんていうか…思ってた以上に暴力的というか…
これじゃ話にならない。」

「話!?お前なんかと話しなんかする必要がない!!
離せ!!」

「離したらまた殴るでしょう?
それじゃどうしようもないですから。」

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