傷だらけの僕等
多分この高校で俺が一番若い。

だから生徒たちも結構よく話しかけてくる。

「おぅ、聡。
なんだよ今日結構遅くね?」

「遅くねぇよ。」

こいつは小宮真(コミヤシン)
大学からの悪友。
こいつも同い年だった…。
担当科目は数学。

「遅いだろ。
職員会議ギリギリとかにいつも来ないじゃんお前。
なんかあった?」

「なんもねーって。」

「もしかして女…?」

「朝っぱらからバカじゃねーの。
あ、授業始まるから俺行くわ。」

「おー。」


真は時々妙なところが鋭い。

つーかあいつに話した方がいいのか…?

でも話したら絶対見に来て余計怖がらせるだけだしな。やめとこ。

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