イケメン倶楽部
「…うん!」
そう叫んだかと思うと、どこかへと電話を掛け始めた。
しばらく話していると、どうやら電話の相手はこっちへくるらしい。
「だ、誰…?」
「琉依先輩。」
琉依先輩…?
なんで?
「琉依先輩、甘党だから♪」
「ふ〜ん……」
琉依先輩が甘党ね…
…?!
琉依先輩が甘党?!
カフェでブラックコーナー頼んでた琉依先輩が?
甘党?
「あり得ない…」
「あり得なくって悪かったな。」
「ひぇ…っ!」
気付くと琉依先輩が鬼の形相で後ろに立っていた。
「いや…その…今のは軽い冗談って言うか……」
思わず尻込みしてしまう。
「何が冗談だよ!」とか怒りの言葉が飛んでくると思ってたあたしは耳を塞いだ。
ん…?
「…あれ?」
先輩は怒ることもなく、机に座って黙々とケーキを食べ始めた。
しかも座ったのはあたしの席から一番遠い。
なんか………変