イケメン倶楽部
どうしよっかな……
サボってもいいんだけど、きっと…っていうか絶対優斗達に「何で?」って突っ込まれるのは確実。
「葵…?」
「え、あ…優斗は何にする?」
せめてなら、優斗達と一緒に出来るあんまり力が関係ない競技が良い。
「俺かぁ…あ、あれは?」
恐る恐る優斗の差した指の先を見る。
「…借り物、競争……?」
走ったり、力を使ったりする競技名が並ぶ中にぽつんとひとつ。
借り物競争って……
確かに力もあんまり使わないし、走るのが速くなくても出来そうだけど…
「ガキっぽい…」
「そうか?楽しそうじゃん。」
優斗の感覚はどうやら、他の人とは少しずれているようです。
どうみても一番楽で目立たない競技。
しかも、盛り上がらない。
そんなのをわざわざ第一希望で選ぶなんて、やっぱりちょっと変わってる。