甘味処
あれから5日たったんだけどいじめはあいかわらず続いてた。
朱夏は、インフルエンザだいぶ熱は下がってきたらしいけど、まだ治ってない。



こんなに朱夏と一緒にいなかったのはじめてかな...。



最近は言葉の暴力や物だけじゃなくて、身体を傷つけることも多くなった。
でも、今のあたしは...星桜を傷つけたことで頭の中がいっぱいだったんだ...。



「・・・叶愛」




「宙?」




久しぶりだな...宙と話すの。
クラスが違うと、こんなに話さないものなんだね。





「...どうしたの?」




「ちょっと...来て」





?


そのまま宙に連れられて屋上に行った。

幸い女子はいなくて宙といるところを見られずにすんだんだ。



「ねえ、叶愛...その手と足...なに?」



「ッ!!な...なんで?」



手は...手袋で隠してるし...
足は...擦りむいたり腫れちゃったりしてる。だから、隠れてないけど靴下だいぶあげてるんだけど...。



「それ、足は痛そうに妙にかばってるし、手袋ははずさないし。バレバレ。」



「ッぅ゛...」




...なんでわかるの?



「それに...叶愛...最近様子おかしいし。元気ないから。」



「なッ!...そんなことッないよッ!!」




あたしは大丈夫。元気だから...





< 54 / 227 >

この作品をシェア

pagetop