ラブ☆ヴォイス
「そういえば今日、ハニメロのアニメ放送日じゃない?」
「うん。そうだよ。」
「…じゃあ今日で決定じゃない。」
「え?」
「ハニメロの感想、それは一ファンとして許される範囲でしょ?」
「そ…うかなぁ…。」
「あのねぇ…あんたいつまでうだうだしてるつもりなの?せっかくメアドもゲットして、誕生日もちょっと近付けたのに変なとこでビビんないの!相手は仕事してても普通の男の人なんだから!恋愛だってするわよ!」
「…分かった。今日絶対メールする。」
「そうしなさい。あ、そうそう。1個気になってたんだけど…。」
「なに?」
「光とはどうなったの?」
「ぶっ…。」

 唯は飲んでいたファンタをちょっとだけ吹き出しそうになった。…華の話は突飛すぎる。

「光に御堂明博の存在はバレた?」
「なんでそのこと…っ…。」
「あら、ホントにバレちゃったの?」
「…あっくんとスーパー行った帰りに出くわしたんだもん。」
「あらーそれは災難だったわね。」

 それは全然災難だとか思っていない人の言い方だ。
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