ラブ☆ヴォイス
「バイト以外は予定ないの?」
「はい、特には。」
「寂しーやつだな、お前は。」
「そういうあっくんこそ何か予定あるの?」
「よくぞ聞いてくれました、唯ちゃん!」
「え?」

 横に座っている達也が目を輝かせて唯を見つめる。

「8月末の1週間、なんと俺と御堂、休みが取れたんでーす!」
「えぇー!お休みですか?」
「ま、その前にはがっつり仕事入ってるんだけどね。」
「そ…そうですよね。」
「でもね、その1週間は完全にオフだからさ、もし唯ちゃんが暇だったら俺たちと遊ばない?」
「え?」
「俺と唯ちゃんと御堂、あと唯ちゃんのお友達とか誘ってどっか遠くにばーっと。」
「いっ…いいんですか?」
「もちろん。なー御堂?」
「タツが勝手に決めたんだからな。」
「あっくんも一緒に行くの?」
「来てほしくないなら行かねぇけど。」
「来てほしいに決まってるじゃん!ぜひ!達也さんとあっくんとあと…華も誘って…行きたいです!」
「んじゃ決まり!ってことで今日はパーティーじゃー!飲もう飲もう!」

 そこから酒のペースが一気に上がった達也に押され、唯も缶チューハイ2個目に突入した。
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