ラブ☆ヴォイス
「…そんなこと…言わないでよぉ…。がん…が…頑張って…わら…ったのにぃ…。」
「だから、それがいらねぇよ。」
「だって…あっくんが…そんな…顔っ…するから…だもんっ…。」
「はぁ?」
「あっくんが…そんな悲しい顔…してるからっ…あたしは泣いちゃ…ダメ…なんだもんっ…。」
…いやいや、もう手遅れだっつの。お前泣いてんだろ、実際。そうは思ったけれど、それを言うのはあまりに大人気のない態度だと思って口をつぐんだ。
「悲しい方が…ちゃ…ちゃんと泣いてっ…元気な方が…慰めてあげるのが…正しい…って…。」
「んなこと誰から習ったんだよ。」
「…人生経験…上…。」
「悲しさ比べしても虚しくなるだけだろ。んなことより帰るぞ、唯。」
小さな手を引いて、帰り道を歩く。泣きじゃくる小さい女連れて歩く自分は、いい見世物だろう。チクチクと刺さるような目線が痛い。
マンションでお互いの部屋の前まで来た。そこで明博は手を離した。
「だから、それがいらねぇよ。」
「だって…あっくんが…そんな…顔っ…するから…だもんっ…。」
「はぁ?」
「あっくんが…そんな悲しい顔…してるからっ…あたしは泣いちゃ…ダメ…なんだもんっ…。」
…いやいや、もう手遅れだっつの。お前泣いてんだろ、実際。そうは思ったけれど、それを言うのはあまりに大人気のない態度だと思って口をつぐんだ。
「悲しい方が…ちゃ…ちゃんと泣いてっ…元気な方が…慰めてあげるのが…正しい…って…。」
「んなこと誰から習ったんだよ。」
「…人生経験…上…。」
「悲しさ比べしても虚しくなるだけだろ。んなことより帰るぞ、唯。」
小さな手を引いて、帰り道を歩く。泣きじゃくる小さい女連れて歩く自分は、いい見世物だろう。チクチクと刺さるような目線が痛い。
マンションでお互いの部屋の前まで来た。そこで明博は手を離した。