ラブ☆ヴォイス

バトルINシーサイド

* * *

「唯ちゃーん!」
「達也さん!」

 大きく手を振る達也の後ろに、トヨタのノアに寄りかかりながら唯を見つめるあっくんがいる。
 あっくんを見ると、唯の心臓がドキッとする。…うぅ…今日はなんだか焦る。この2泊3日、唯は果たして生き延びることができるのだろうか。

「ワンピース可愛いねー!」
「あっ…ありがとうございます!」
「ねー御堂。」
「…もう少し痩せてからそういう露出度の高い格好しろよな。」
「なっ…!だってアイスばっかり食べてたら全然痩せなかったんだもんっ…!」
「おいおい御堂…女の子に向かって痩せろはないだろー。」
「じょーだんだよ。別にいいんじゃね。つーか駅前にお前の友達迎えに行くんだろ?早く乗れ。」
「あらあらー?なになに?素直じゃん。」
「うるせぇな。行きの運転はてめーだろ?」
「はぁーい♪」

 ニコニコ笑いながら運転席に座る達也。その隣にはあっくん。そして後ろに唯。
< 176 / 396 >

この作品をシェア

pagetop