ラブ☆ヴォイス

あたしの答え

* * *

 唯は光の部屋をノックした。

「ねぇ光!いるー?」
「…唯ちゃん?」

 ガチャリという音と同時に出てきたのは…

「卓真くん!あ…えっと、光は…?」
「光、いるよ。光ー!唯ちゃん。」
「え…唯?」
「…光っ!話があるの。」
「俺、外そうか?」
「悪い、頼む。」
「じゃ、ごゆっくり。」
「ご…ごめんね。あ、あたしの部屋に華いるから…。」
「あ、ホント?それは嬉しいかも。じゃあごゆっくり。」

 ひらひらと手を振って、卓真くんが出て行った部屋。…しん…と静まり返った、二人きりの空間。でも、言うことは…言わなくちゃいけないことはたった一つだから。

「で、話って?」
「…ちゃんと、答え、見つけたから。」
「…そっか。」

 ストンと光の腰が落ちた先にはソファー。唯はその向かい側に腰かけた。
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