続・天使が舞い降りた。






しばらくして凛の母親も駆けつけた。

無言のままイスに座る俺たち。

そしてやがて「手術中」の電気が消えた。


「…先生! 凛は!?」

凛の母親が看護士のほうに走っていく。

「大丈夫ですよ、命に別状はありません。まだ眠ってますが」

「本当に? ありがとうございます」

俺たちもその言葉を聞いてホッと胸を撫で下ろす。

「よか…、った」

脱力した俊介を見て、俺もまたイスに座り込んだ。

張り詰めたたモノが一気に崩れていく感じ。


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