続・天使が舞い降りた。

勇気を出して誘ったものの、実際言ってみると恥ずかしくてたまらない。

自分でも顔が赤くなっているのが分かる。


「わ、わ、私ですか!?」

凛も少しだけ顔を赤くしている。

「そんな構えないでよ。気軽な気持ちで誘うから、気軽な気持ちで来てよ」


怖くてたまらない。

数秒の間、俺の頭は色んな思いが巡って…

断られたらどうしよう、なんて。

そんな後ろ向きの思いばかりが巡る。

だって俊介の思い出がたくさんある花火大会だし。

それを知ってる俺が誘うのはあまりにも無神経なことだ。

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