君までのキョリ


「なんで"絶対"?」

「それは、憧れなの。
ほら、高校野球のテレビ中継とかで応援の吹奏楽映ってるでしょ?それが憧れ。
もう、かっこよくって!」

思わず熱く言ってしまった。

忍宮くん、ひいてないかな?

「……なんかそれ、桜木らしい感じする」

眩しいくらいの笑顔で忍宮くんは言った。

会って数日なのに、
"私らしい"
だなんてすっごく周りの人を見てるんだなって思う。





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