君までのキョリ


「ほんとだー」

「部長と一緒」

連斗の言葉に俺は思わず立ち上がった。

これ以上、見ていたくない。

俺って、ほんとに駄目な奴だよな……

「おい、翼っ!どこ行くんだよっ」

止める浩輔達をおいて、俺は店を出た。

これ以上あそこにいたら、泣きそう……

「行っちゃった…」

「翼、知らないんだよなー。部長が紹介のとき聴いてなかったし。椿さんが梓の兄だって」





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