双子悪魔のホームステイ


「大丈夫……。俺が居なくなっても……結祢ちゃんには……クレイと……そいつが……居るからさ……。そろそろ……お別れだね……。」


「嫌です!お別れなんて嫌です……。」


凄まじい勢いで透けていく金髪青年悪魔の体に、三つ編み髪の少女がすがりつく。



「結祢ちゃん、離れて。そいつ、もう……助けられないから。」


「嫌です!離れたくありません!ディザス君の側に居たいんです……あっ!な、何を……!?」


動こうとしない少女を、金髪青年悪魔は最後の力を振り絞って自身の体から引き離す。



「結祢……ちゃん……元気で……ね。」


「ディザス君!嫌です、いやああ!!」


金髪青年悪魔の体は跡形も無く消え、少女の叫び声だけが辺りにこだまし続けていた……。
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