双子悪魔のホームステイ



「俺様とディザスがやらなくても、その辺の正義のヒーロー気取りの奴らにやらせりゃいいじゃねえか。」


「まあ、落ち着いて聞いてくれよ、クレイ。下界にホームステイできる機会なんて、めったに無いんだよ?これが絶好の機会じゃん!」


「それはそうだけどよ……」


「クレイがどうしても嫌って言っても、俺は行くけどさ!」


ディザスというらしい金髪の青年の宣言に、クレイと呼ばれた銀髪の青年は思案顔になる。



「お前一人で行く?バカも休み休み言え、ディザス。征服どころか、下界を崩壊させちまうだろ。」


「そう思うなら着いてきてくれよ、クレイー。」


「そ、そうじゃ、そうじゃ!悩むぐらいなら、ディザスに着いて……ひいっ!?」


調子づいていたところをクレイに睨まれ、閻魔は口を噤む。
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