夜空と夜桜

夏琉の過去





あたしは、夕食を食べた後、お風呂に入り、湯船に浸かりながら思い出していた





そう、あれは確か、クリスマス……






★☆★☆★☆★☆★



「夏琉!!」



「健(けん)♪」




中学二年のあたしには、彼氏がいた……




健は、四つ上の高三で、とても優しかった



健は、友達の親戚で、初めてあったときから、息が合っていた





「夏琉、今日俺ん家来ない??」





今日は、クリスマス……



あたしは、健とデートをしていた





「え?いいの?」





付き合ってから、一年以上が経つのに、あたし達はまだ、手を繋いだこともなかった




だから、家に来ないか、と言われたときもしかしたら……って、少し期待したんだ









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