LOVE☆PIECE

そう言うのが精一杯だった。


先輩は微笑んで、

ありがとうと言ってくれた。


寂しい影。


僕に

いつもつきまとう不安な影と、それはひどく似ている気がして。


僕はまた、先輩から目が離せなかった。

この人は、何かを抱えてるんじゃないかな。



ドアが開く音がした。


振り返ると、

サツキ先輩が笑顔で片手を上げていた。
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