LOVE☆PIECE

そこが生徒にも人気があるんだろうけど。


考えずに悪ふざけするような奴じゃない。

今だって わざとらしく避けただけだ。



ぽん、と肩に手が置かれる。


「大丈夫さ。館山。
今は混乱してるかもしれないが、何とかなる。

芹沢のパワーには

俺は実は期待してるんだよ。


賑やかになって良かったと思いなさい」

に、と今度は心からの笑顔を見せて
(^^)/


永瀬は背中を向けた。


「後は……頼んだぞ?」



「?」


表情が見えない分、
意味深な声の響きが気になった。



手を振りつつ去っていく後ろ姿を見ながら

俺は

何となく奴の意図が分かった気がした。
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