LOVE☆PIECE


縁なしのメガネからのぞく穏やかな優しい瞳。



物腰が優雅な細いけど締まった体つき。


先生は数学につまづいていた私みたいな生徒にも、

根気よく丁寧に、

公式の覚え方なんて笑いを交えつつ授業してくれた。

でも、教卓に開かれたノートは

いつもびっしり書き込みがしてあって……

すごく熱心な先生なんだなぁ、って尊敬してた。




懐かしい記憶が蘇る。




「はい!!


寂しいですよ~~
(>∀<) 」





「はいはい。お久しぶりです先生」

サツキも口調はクールだけど少し微笑んで言う。







「一年時で僕が教えた中でも


一、二を争う美少女二人がコンビ結成なんて

僕は嬉しいなぁ

(^皿^)」






「おい、

くだらんおっさんの話はほっといて、本題に入るぞ」



ぶっきらぼうな口調。


うーむ……

少し学ラン前を開けてることによって覗く青いシャツ……

少しはねた髪をかきあげるしぐさ。




くぅ~~……



また絵になるわ~~(≧∀≦)


全く、ニヤニヤしちまうぜ!




「まずこれを書いてくれ」




綺麗な長い指……




差し出されたのは入部届。




さっそく字を書き始める。






先輩が顔を少し近付けて私の用紙を覗き込む。







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