Dear...
やがて電車は減速し、ホームに入る。ドアが開き、半分寝ていた吾妻を引っ張って電車から降りた。

「じゃあ、今日はお疲れ様」顧問がそう言うと、わらわらと帰路につく弓道部員たち。
取り敢えず改札を出て、駅前の駐輪場に自転車でも取りに行こうかと思ったとき。
こっちに手を振る、見慣れた姿。
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