愛しのマイ☆ドクター

CDショップにて

「ねぇ ユウヤー。早くしないと芸能人だってバレちゃうよー」



「うっせぇな。すぐだって言ってんだろ」



「もう・・・。バレて騒ぎになっても知らないからねー」



「ほら もうすんだよ。これ買いたかっただけだから」



「何そのCD? 見せて見せてー。あっ咲原美羽じゃん。ちょっと聴かせてよ」



「しょうがねえなぁ」



「あたし咲原美羽ってそこまで好きじゃなかったけどこの歌はいいよねー。なんか80年代アイドルのバラードっぽいっていうの?メロディがすっごく素直でポップなんだけど、どこかせつなくってさあ。歌詞も女の子の気持ちをよく表してるっていうかー」



「ふうん・・・」



「あっここだよ。ここの歌詞チョー好きー」



「どこだよ?」



「ぜんぜんイケメンじゃないし 着てる白衣はいつもヨレヨレ お医者さまなのに私を恋の病にかけちゃった これってやっぱり運命だよね ってとことかー」



「ふうん・・・」








美羽ちゃん・・・








そんなにあの先生のこと好きだったんだな・・・
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