愛しのマイ☆ドクター
幸いなことに

インフルエンザで入院していた

真由美ちゃんが昨日退院していったので

ちょうど個室が一つ空いたところだった


僕はその旨

院長先生にメールをしておいた



美羽が検査入院にやってきたのは

その二日後だった



彼女はかなりふてくされていたが

その表情さえもとても可愛かった



『先生、こんにちは。

なんで検査に入院なんかしなきゃいけないの?』



『それはね

検査っていろいろあってね

それぞれ診断できることが

違うんだよ

美羽ちゃんは忙しいから

この際ちゃんと全部調べてみたほうが

いいって社長さんとも話をしたんだよ』



『ふうん』



納得のいかない様子で

唇をつきだす美羽



このときの僕はまだ

彼女の病気について

あまりにも

楽観視しすぎていた
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