青柳高校生徒会補助役員!!〜中〜
この市民プールは、オレが生まれるずっと前からあったもんで、設備はかなり古く夏になっても客が増えない貧乏施設として知られている。
現に今、この施設内に客は殆どおらず、プール内で騒いでいるのはあの2人だけだ………
こんな人気のないプールを選んだ梨木さんの思惑はというと、「誰にも邪魔されない」からだそうだ………
橘:
「ふぁ〜…ぁ………」
それはそうと、今オレが座っているベンチには、パラソルが設置され太陽光は遮られ、プールから飛んでくる水しぶきで空気は適度に冷やされ、なかなか涼しい環境だ…………
橘:
(寝るか…………)
朝は快眠を邪魔されたもんだから、正直寝たりない…………
ここは惰眠を貪るには持って来いの環境だ………
オレは知らず知らず、眠りについていた…………