本当の自分・・・
「・・・・・・」

拓斗は、朔夜が歩いていった道を見つめた・・・

「早く帰ってきてね


綾乃・・・」

そう言って、拓斗は家へと帰っていった。



『・・・・・』

朔夜は片手に花束を持ち、あるお墓の前で止まった。

『久しぶり・・・父さん、母さん』

それは、朔夜の両親の墓であった。

『あれから、10年経ったんだな・・・』

朔夜は供えてあった花を変えながら、話し始めた

『父さん達を殺した犯人、やっと捕まったんだ。これで安心して、天国にいけるな…』

朔夜は、時間が続く限り思い出話をした



『そろそろ行くな、また来年くるから・・・』

そう言って、立ち上がり帰ろうとした・・・その時

「おや、先客がいたのかな?」
『!!!』

朔夜は声がした方向を見た。
そこには、自分より年上で優しそうな男性がいた。

「こんにちは…」
『・・・・・』

---これが、二人の出会いであった---
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