彼氏は芸能人!?
当たり前だけど、
父親、母親、姉である音、
輝を見て驚いた。

「すみません。
いきなりお邪魔をして。」

「いいえ。」

みんなは輝しか見ないけど、
私は家族ばかり見ていた。

「実は琴さんと知り合いに、
なりまして、
社会見学と言ったらおかしい
かも知れませんが、
輝のマネージャーを
していただきたいと思って、
本日お伺いに来ました。」

来栖さんは時々見せる、
オネエ言葉じゃなく、
しっかりとした口調で、
話をしてくれた。

「普通にしていると、
輝よりイケメンなのに。」

そう思いながら、
来栖さんの事を見つめていると、
やたらキツイ目線が、
私に向けられていた。

輝だった。
< 77 / 226 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop