Time to be in love
「美穂ちゃん」



「はい」



私はたぶん一生この機会にしか着ないであろうドレスの布を持ち上げる。



こういうの動きにくくて好きじゃない。見てる分にはいいんだけれど。



ふっと夏樹がもし生きていたらこんな体験をすることが出来たのだろうか?



出来たに決まってるんじゃない。



そう思ってしまうのは親ばかなんだろう。



今はいない夏樹。



もし人間は七回生き返るとしたらいつでもいいから私の子供になってほしいと思う。



そしたら、愛情を上げられなかった分あげられるから。



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