忘却は、幸せの近道

実依と千里

嫌々ながらもせんちゃんは、一緒に夕飯を食べてくれるみたい。


琴ちゃんは、今からバイトみたい。


それまで、せんちゃんとデートしてて送って貰ったみたい。


「じゃあ、私と実依は、カルボナーラにするけど、せんちゃん?」


「オススメでいい。」


「千里、ブスッとしないの。
梨依ちゃんから、誘ってくれたんだよ。」


実依は、キャッキャッとなぜか嬉しそう。


「俺は、ついでだろ?
実依もここぞとばかりに家を出やがって。」


せんちゃん、不満があるのね。


「それは、ごめん。
最初は、千里と暮らすことを考えたんだよ。
けど、まさか惣くんがちょうどいいとこに住んでたなんて知らなくて。」


実依も申し訳なさそう。


なんで?


「わかってる。
俺と実依の考えてることが一緒だって。」


なんか、聞きづらくなっちゃう。


ただ、実依と楽しく夕飯を食べながら、惣一くんとの事を聞けたらって思ったのに。


でも、やっぱり双子ね。


姉の私でさえ、言葉足らずで通じなくても2人は、わかりあえるから。


羨ましい。
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