忘却は、幸せの近道
私は、梨依ちゃんと帰れることが嬉しくてさっきの男の人は、忘れちゃってた。


高校に通い出してから、3年の品田 惣一先輩と伊藤 卓先輩の噂がスゴかった。


あの入学式に見かけた人だ。


品田先輩が、周りから目を惹いていて、品田先輩に声を掛けたのが伊藤先輩。


それに負けず劣らず、千里も騒がれていた。


千里は、噂とか興味ないからな。


てか、梨依ちゃんの噂にはちょっとだけ敏感になってたかな?


たぶん、梨依ちゃんと姉弟だからいろいろ聞かれてるんだと思う。


私も他の人の噂を多少気にしながら、姉兄の噂には、敏感に学校生活を順調に過ごしていた。


たぶん、あの日までは。


あの日からは、彼しか見えなくて。


それが、恋だなんて。


初めてだったから。


だって、男の人は、怖いから。


梨依ちゃんが、知ったらショック受けるかな?


受けるよね。


私、兄や父以外の男の人がダメなんです。


極度に動揺とかは、しないけど。


どんどん逃げたくなっちゃうの。


何もされないってわかってるのに。


怖くて、怖くて。
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