忘却は、幸せの近道

過去②

私は、いつもと変わらない生活を送りながらも変わったことがあった。


婦人科と精神科への通院。


あの日、レイプされて中だしされた。


たまたま通りかかった女性がいた。


「大丈夫?」


意識が朦朧とする私に声をかけた。


「今、迎えにくるんで大丈夫です。
ただ、これだけは処理しないと。」


精液を中だしされたことを知られたくなかった。


その女性は、何も言わずに処理してくれた。


「もし何かあったら、来なさい。
本当は、今すぐにでもきて貰いたいけど....
名刺はここにいれとくわね。」


その女性は、去っていった。


後に、私を救おうと必死になってくれた人だ。


この出会いは、不幸中にも訪れた奇跡だった。
< 17 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop