Heavenly sky-あたしと君に残された日々-






何度か首を横に振り、嫌な方に向く思考を無理矢理戻す。


日向から離れて俯せに寝そべると、両手で頬杖をつき自然と上目使いで壱夜を見上げた。


銀色に染まった髪が、太陽に反射して綺麗に光る。


サワサワと風が吹いて銀髪が揺れると、現れた耳にはシルバーのピアスが付けられていて、


『イチってさぁ、まさかの問題児?』


一つや二つに留まらず、軟骨までに及ぶその数にあたしが呟くと、壱夜の「え?」と、不思議そうな声が返ってきた。










< 123 / 841 >

この作品をシェア

pagetop