Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
「は、浜崎…」
こっちに歩いて来た先生に、日向は焦っているのか目を泳がせる。
「杉山、お前顔色悪いぞ?」
「いや、その…陽菜が」
あたしが驚かしたせいで、多分日向の心拍数は急増中。
浜崎は日向の言葉に首を傾げると、少し眉を寄せた。
「陽菜?…南條か?」
「え…あぁ、うん」
顔にかかった前髪を掻きあげながら日向が目線を上げると、
「杉山、落ち着け。…南條はもうおらんのや」
浜崎はガシッと日向の肩を掴み、手に持っていたチョークが床に落ちて真っ二つになった。