Heavenly sky-あたしと君に残された日々-




たくさんの人がすれ違う駅前で、あたしだけが誰とも肩をぶつける事無くスムーズに歩く。


駅前に並ぶ飲食店やショップを通り過ぎ、外れにある日向の家を目指し―――…


『あれ…?』


花屋の前を通り過ぎようとしたあたしは、見慣れた後ろ姿に脚を止めた。


“やっぱり”


彼のトレードマークとも言える銀の頭にそう確信する。


『イッチィー!…――っぶ!』


嬉しさのあまり勢いよく飛びつくと、調子に乗りすぎたのかそのまま背中に突っ込んで鼻が折れそうなくらい曲がった。




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