Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





だからどれだけ寂しいと感じても、孤独では無かった。


…それはいつでも日向が傍にいたから。


「やろ?」


『ん?』


半分夢の中で声がして閉じかけていた瞼を開くと、いつこっちに向いたのか日向が嬉しそうに笑っていて、


「そんな事考えんでも答えは一緒やねん。…な、しょーもない質問やったやろ?」


笑ってあたしの頭を撫でた日向に、胸が暖かくなった。


―――壱夜や疾風の孤独も、あたし達が和らげられたら…


夢うつつでそんな事を考えながら、


「おやすみ、陽菜」


あたしは日向のその声で眠りについた。





< 422 / 841 >

この作品をシェア

pagetop