Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
『うちには日向の訳分からん舌を満足させる事なんて出来んひんよ!』
…それでも、あたしなりに頑張って毎日作ってたんやで?
視界が少し歪み、それはすぐに涙が溜まっているせいだと気付いた。
よく分からない感情は、きっとただの“ヤキモチ”で、日向を取られるんじゃないかと思ったあたしの危険信号。
『これからずっーと、その子に作って貰えばええやんか!』
自分で言ってて切なくなるような言葉を吐き捨てて、あたしは屋上のフェンスを乗り越えた。