月の夢
読んだことのない作家だけれども借りてみようと、書架に手を伸ばしてみる。

棚の位置が高くて、身長が一四七センチしかないあたしでは届かなかった。

思いきり背伸びをしてみる。

もう少し。

あと数センチ。

取れた、と思った途端、つかみそこねてしまい本を床に落としてしまった。
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