社長のご指名
生きてるのに目が醒めないって……。
「先生、娘に会っていいですか?」
「お母さんの担当医に聞いてます。お母さんも相当な怪我をしていますよね。まずは……」
「お願いしますっ。娘に会わせて下さい。」
私の怪我なんてどうでもいいのよ。
1人は嫌なの……今すぐ紗衣に会いたいの。
「……わかりました。紗衣ちゃんをこの病室に移します。」
暫く考えた先生はしょうがないといった表情を浮かべ、そう言いすぐ横にいる看護師に指示を出した。
「お母さん、紗衣ちゃんが目覚めるのを待ちましょう。」
先生の言葉に何度も頷けば、病室の扉が開きベッドが運ばれて来た。
「紗衣っ………。」
手と足に繋がれた包帯。
小さい体と機械を繋ぐいくつもの線。
目を逸らしたいほど、紗衣の姿は痛々しかった。
「先生、娘に会っていいですか?」
「お母さんの担当医に聞いてます。お母さんも相当な怪我をしていますよね。まずは……」
「お願いしますっ。娘に会わせて下さい。」
私の怪我なんてどうでもいいのよ。
1人は嫌なの……今すぐ紗衣に会いたいの。
「……わかりました。紗衣ちゃんをこの病室に移します。」
暫く考えた先生はしょうがないといった表情を浮かべ、そう言いすぐ横にいる看護師に指示を出した。
「お母さん、紗衣ちゃんが目覚めるのを待ちましょう。」
先生の言葉に何度も頷けば、病室の扉が開きベッドが運ばれて来た。
「紗衣っ………。」
手と足に繋がれた包帯。
小さい体と機械を繋ぐいくつもの線。
目を逸らしたいほど、紗衣の姿は痛々しかった。