社長のご指名
「章菜、おはよう。」


「おはよう、紫穂。」





私の隣のデスクの須藤紫穂(スドウ シホ)は中学からの付き合い。





私に何かあると飛んで来てくれる大切な親友。





私のコンプレックスを褒めてくれた。





体も心もボロボロだった時、誰よりも先に私を助けてくれた。





会社が休みの日には、遊びに来てくれて紗衣も一緒に3人で動物園行ったり、水族館に行ったりしてる。





紗衣と私の誕生日には、絶対予定をいれないでって言って、ケーキを持ってお祝いしてくれる。





私は紫穂に頭が上がらないほど助けてもらってる。





巻き込んでしまった事で謝ると、私が好きでやってるのに謝らないでと怒られたりした。





『章菜になんかあったら私が誰よりも先に駆け着ける。』





高校の時にそう言ってくれた。





私と友達でいてくれる紫穂には感謝してもしきれないぐらい。





改めて、私は幸せ者だと思う。




< 5 / 316 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop