ひとりがさみしいなら
「おはよーモエ!
裕貴くんか司くんと進展あったー??」
教室に入るなり、未咲が話しかけてきた。

進展・・・。

・・・あの音がよみがえる。
“・・・chu・・・”
司との初キス。
強引に奪われた、あたしのくちびる。


「み、未咲・・・
実はね、あたし・・・」


「えぇぇぇぇぇぇぇええぇええ!!!
もうキス!?早くない!!?」


「し、静かにしてよ!!」


もう、これだから未咲に言うのは嫌なのよ。
「でも・・・ほんと早いわね。
司くんって、キスとかエッチとか、うまいのかも」

え、えっち!?

「な、何言ってんの未咲!!
あたしたちまだ中2だよ!?」
「性教育の授業はもう始まってるでしょ?
そーいう事考え始めても早くないわよ、14歳なら」
あたしの焦った言葉に、また言葉を平然と返す未咲。
そんな事、考えたことないし。
またあたしには必要ない・・・。
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