ピンクマーブル
■歯車が狂う、ただ私は立ち尽くすだけ



『…凜…?』




凜は私の目をずっと、
真っ直ぐ見ている。


黒く澄んだ、メガネの
奥の綺麗な瞳で。



私は凜の瞳から、
目をそらさなかったけど

視界にぼんやり映る
凜の綺麗な顔立ちに
ドキドキしていた。




『……。』




凜は黙ったまま、
私の頬に、そっと触れた。




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